こんにちは

Bibury Court 下間です。

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英国の布地といえば、
ツイードやワックスドコットンを思い浮かべる方が多いでしょう。
けれども、もうひとつ、
忘れてはならない生地があります。
それはVentile/ベンタイル。
英国空軍が、パイロットの命を守るために生み出した、
超高密度のコットン織物です。
耐水性・防風性・に優れ、通気性も確保した天然素材です。
ナチュラルな風合いを楽しめる私好みの素材なのです。
一般的には名前こそ有名ではないけれど、
その沈黙の強さには、私は深く心を惹かれてしまいます。

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このたびご紹介するのは、
そのベンタイルを用いたフィールドジャケットです。
古典的な佇まいを残しつつ、現代にふさわしいシルエットに整えてみました。
釣りやキャンプで羽織れば、
少しばかり「探検家」のような気分になれるでしょうし、
街で着ていただければ
自然と都会の両方に溶け込むその佇まいは、
まさに “アーバンカントリージェントルマン”

一枚羽織るだけで、
ただ歩くだけの日常が少しドラマティックに映ります。

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裏地のない一枚仕立て。
だから十月のまだ汗ばむ頃から着られますし、
冬では防風性に優れているので
インナーの調整で十分対応できます。
春先にはインナーに春らしい爽やかなカラーで
コーディネイトして頂ければよろしいかと、、
3シーズン対応可能な便利なジャケットはカラーが2色。
ベージュとオリーブをご用意いしています。

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同素材のトラウザーズもご用意いたしましたので、
セットアップでの着こなしもおすすめです。

どうぞ、皆さま、この秋の衣裳の一つとして、

お仲間に加えてやってください。

細部のディテールや着こなしについては、

また別の折にお話し致しましょう。

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さて先日の事です。
所用で伊豆の沼津まで出かけました。
片道百キロほどの道のり。
私は各駅停車の車窓に身を沈め、
ただ揺られているうちに、
ようやく沼津に着きました。

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用事を済ませると、腹が減っていることに気づきました。

なんか「孤独のグルメ」の五郎さんみたいですね。

せっかく海の町に来たのだから、魚でも食べようと、

猛暑の中、漁港まで三十分ほど歩きます。

漁港の周りは観光地のにぎわいでいっぱい。

平日なのに人が多く、どの店も海鮮、海鮮と声を張り上げています。

私は暑さでやられかけており、とにかく冷房の効いた店に飛び込みました。

席に沈むなり、まずはビールを一杯。

喉を通る泡の冷たさに、

私は「生きている」と思いました。

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やがて刺身の盛り合わせが運ばれてきます。
アジ、イサキ、サワラなどなど、、
さすが漁港、地魚は新鮮ですね。
マグロはいまいちかな~、、
観光地なのでお値段はそれなりでした。
ちょっと残念なところもありましたが、
それでも、最初のビールの冷たさだけは本当に救いでした。
泡が喉を通ったあの一瞬の幸福感を思えば、大成功の昼食でした。

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帰りの列車では、運よく窓際の席にありつけました。

車窓の向こうに広がる太平洋は、ただただ青く、

水平線はどこまでも続いています。

その青を眺めながら、ふと魯山人の「海の青と空の青」を思い起こしました。

色の重なりと深さに心を奪われ、夏の終わりをひとり静かに感じます。

ポケットから小さなワインを取り出し、

チビチビと口に含みながら、列車は穏やかに東京へ戻ってゆきます。

バイブリーコート