或る日の事です。
朝から無性に、江戸前の黒い天丼が食べたくなり、
神田の老舗「八ツ手屋」へ向かいました。

濃く甘いタレにどっぷりと浸かった天ぷらは、
今どきの軽やかでサクサクした天ぷらとは対極にある、
昔ながらの江戸の味。
衣はしっとりとツユをまとい、
熱々のご飯と実によく合います。
私は、この味がすこぶる好きなのです。

創業は大正3年。
家族で切り盛りされる小さなお店ですが、
その佇まいには百年を超える歴史が静かに息づいています。

久しぶりの訪店ということもあり、
注文は迷わず上天丼。
胡麻油の香りが立ちのぼり、海老、いんげん、
そしてイカのかき揚げが丼いっぱいに並びます。
揚げたての天ぷらは濃いタレをたっぷり吸い込み、
ほどよく柔らかな口当たり。
これぞ江戸前天丼の醍醐味です。

昼を過ぎる頃には店の外に行列ができ始めます。
旨さを噛み締めながら、江戸っ子よろしく、
さっと食べて席を立つ。
いやぁ、美味かった。
甘露、甘露。
腹を満たした後は、大手町へ。

皇居を望むパレスホテル東京に店舗を構える顧客様へ
ご挨拶に伺いましたが、あいにく社長はご不在。


そのまま竹橋の美術館へ足を運び、
草間彌生の作品をゆっくり鑑賞しました。

独創的な世界観に感動したあとは乃木坂へ移動し、
ピカソ展へ。


実はこの展覧会、会場レイアウトを
英国人デザイナー、ポール・スミスが手掛けています。
服屋としては、作品だけでなく、
その空間づくりにも大いに興味があります。

随所に散りばめられた遊び心や色彩感覚は、やはり見事。

「こういう発想は見習いたいな~」
そんなことを考えながら、
最後は六本木ヒルズへ向かいました。

実は、バイブリーコートのバンダナとレザーリングを
ご愛用いただいている
フライフィッシャーマンの加藤さんが、
英国ブランド「ナイジェル・ケーボン」
六本木ヒルズ店にお勤めなのです。

今回は遅れて入荷したレザーリングを
お届けがてら立ち寄りましたが、
釣りの話、服の話と尽きることなく、
気がつけばあっという間の楽しい時間。
美味しいものを食べ、刺激的なアートに触れ、
人とのご縁を改めて感じる。
なんとも贅沢な一日となりました。

さて、
ご好評いただいておりますレザーリングですが、
一度完売となったものの、本日少量再入荷いたしました。
夏は装いがシンプルになる季節。
首元や手元にさりげなくアクセントを添える
アイテムとして、
ぜひご覧いただければ幸いです。
それでは皆さま、良い一日を。
Have a wonderful day, everyone.
P.S. 白のTシャツは、D.C.Whiteです。
〆の曲は
The Kinks - Waterloo Sunset
バイブリーコート


