こんにちは
Bibury Court 下間です。
小雨が降り、少し肌寒くなってきた河口湖。
本日のコーディネートは、ベンタイルのセットアップ。

雨をさらりと弾いてくれるこの素材が、
今日のような天気と気温にはちょうどいい。

山の澄んだ空気の中を少し歩き、向かったのは天下茶屋。
井伏鱒二、太宰治が逗留し、
太宰治が『富嶽百景』を記した場所としても知られる、
文士ゆかりの茶屋だ。



そこでいただく、熱々のほうとう。
昨夜、少々飲み過ぎてお疲れ気味の我が胃袋に、
出汁の効いた温かな汁がじんわりと染みていく。
こういう日は、洒落た料理よりも、
土地のものを熱々でいただくのが一番だ。

ふと庭を見ると、
月見草ではなく秋明菊が咲いていた。
太宰の
「富士には月見草がよく似合ふ」
という言葉を思い出しながら、
雨に濡れた秋明菊を眺める。

富士は雲の向こう。
それでも、こんな河口湖の一日も悪くない。
麓へ戻ると、
それまで雲に隠れていた富士が、
雲の隙間からふっと顔を出してくれた。

月見草ではなく、今日は秋明菊。
そして帰り際には、富士がその姿を見せてくれた。
なんとも粋な、河口湖の一日だった。
〆の曲
The Who ― “I Can’t Explain”
1965年のこの曲を最後に。
雨の河口湖で、
ほうとうに温められた胃袋と、少し冷えた身体。
そんな旅の終わりに、
The Whoの若々しく疾走するギターが妙に心地いい。
バイブリーコート


